水色のクランウェルツノガエルの飼育方法と体色の変化の経過観察

NUANCEさんが2021年に一般販売を開始した全身水色のクランウェルツノガエルをお迎えしたので、飼育方法のまとめと、1年間飼育を続けたらどんな色に成長するのか観察してみました。
水色のツノガエル「スカイブルー」の基本情報

スカイブルーってなんぞや?ということでNUANCEさんのブログからの情報を参照すると、ペパーミントツノガエルをベースとして、黄色色素が出にくくなった個体・・・ということみたいです。
画像を見る限り、全身薄いブルーで非常に綺麗なツノガエルのようです。
しかし、NUANCEさんのブログの説明にも記載があるように、黄色色素が出にくいだけで、黄色色素欠乏(アザンティック)ではないので、個体によっては成長後に緑色になる可能性があります。
また、販売価格もスタンダードなペパーミントツノガエルが3,000円ぐらいですが、スカイブルーは1万円近くします。
多少のガチャ要素があるので「思った体色にならなくてもいいやー」ぐらいの気持ちでお迎えすることをオススメします。
ツノガエルの飼育環境
私のお迎えしたツノガエルは以下の環境で育てています。
- 飼育ケージ
- 床材
- 温度計(ベビーの頃のみ)
- シェルター
- パネルヒーター(ベビーの頃のみ。今はエアコン管理)
飼育ケージ
ベルツノガエルやクランウェルツノガエルの体長は最大で13cmほどまで成長します。
カエルの成長は早く、1年から1年半でフルアダルトになるので、最初から体のサイズより大きめのケージで飼育しましょう。
ツノガエルの体2〜3個分、サイズにして20×30cm程度もあれば終生飼育が可能です。
私の場合、初期の頃は見た目と機能性を重視してレプタイルボックスを選びました(今はダイソーのシューズボックスです)。
ちなみにメンテナンスが楽なのは同じサイズの虫かごです。
レプタイルボックスはスライド蓋用のレールが邪魔して、洗った時に中の水がなかなか切れないので、メンテナンスの際に少し手間がかかるかもしれません。
床材
ツノガエルの床材は赤玉土、フロッグソイル、ウールマットあたりが主流です。
メンテナンスの頻度や色合いの好みに合わせて選択すれば良いですが、やはりベビーのうちは誤飲リスクの少ないウールマットがおすすめです。
体が大きくなって、湿度を求めて穴を掘るような動きをし始めてから赤玉土やフロッグソイルを検討してもいいと思います。
ツノガエルは保護色を使って周りの色に体色を合わせると言われており、床材の色が明るいほど白っぽい色に、暗いほどくすんだ感じになりやすいようです。

レプタイルボックスで飼育している方にオススメのウールマットはサンミューズの「ファインマット ロング」だよ。
半分に切って並べればほぼピッタリレプタイルボックス内に収まるのでスッキリして気持ち良いです。

パネルヒーター
パネルヒーターは冬場、部屋の温度が22度を下回るようなら導入した方が良いでしょう。
飼育している部屋が24時間365日エアコンを付けっぱなしの場合は必須ではありません。
室温が22度以下で飼育すると段々と餌を食べなくなり、仮に餌を食べても消化不良を起こす可能性があります。
ケージの中で温度勾配を作ってツノガエル自身で体温を調整してもらうため、ケージの底面に対して1/4〜1/2ぐらいに敷いて一部を温めるようにします。
私の場合、エアコンを付けっぱなしにした部屋で飼育していますが、ベビーの頃は餌の消化を促進させるために1/3ほど敷いています。
温度計
温度計はエアコンを付けていない場合、管理する上で必須です。
室温がツノガエルの適温と言われる22〜28度の範囲内であることをこまめにチェックしましょう。
夜間に極端に下がったり、逆に昼間に暑すぎたりすると体調不良の原因になります。
エアコンを常時稼働している場合は取り付け必須ではありませんが、水張りで飼育していて、パネルヒータを敷いている場合は水温計だけでも付けておいた方が良いです。
水温計は誤飲対策のため、カエルの大きさより大きなものか、容易に外れて落ちないものを選ぶようにしましょう。
シェルター
餌の種類と頻度
私は基本的にNUANSEさんより販売されているパックマンフードという練り餌を使っています。
ベビーに与える餌の量と頻度に関してはNUANCEさんの記事で紹介している量を参考に以下の通りに与えています。
0.1〜0.2gを週に2回
お迎え後に餌を与えすぎて爆発・・・とならないように、多くてリスクを取るぐらいなら少なめを意識して安全に給餌した方が良いと思います。
またベビー以降も餌のサイズはツノガエルの目と目の間より小さくなるように意識しています。
1年間の成長記録
お迎えから1年間の変化を観察してみました。
0ヶ月:お迎え当日は見事なコバルトブルー

両生類は対面販売を義務付けられていないので、通販で購入しました。
SkyBlueという名前でバリバリの水色をイメージしましたが、実際に見てみると薄めのコバルトブルーといった印象です。
手足の付け根などはすでに一部で黄緑色が出ているので、他の青色部分をどこまで維持できるか、楽しみなところです。
体色:コバルトブルー
体重:6.7g
給餌:直径5mmの練り餌を2〜3日に1回
1ヶ月:既にうっすらペパーミント化

お迎えから1ヶ月も経過すると画像の通り、かなり黄緑になりました。
光の加減では青色に見えたりもするので何とも微妙ですが、少し青めのペパーミントといったところでしょうか。
手足の付け根にはかなりの黄色が入っており、今後も黄色が上がってくるようだと完全な黄緑になる予感がします。
体色:日によっては黄緑
体重:11.3g
給餌:直径6mmの練り餌を3日に1回
3ヶ月目:体色の変化が緩やかになる

お迎えから3ヶ月写真が経過しました。
写真の感じでは1ヶ月目より少し青寄りに戻っているように見えますが、劇的な変化とまではいきません。
手足の黄色は極端に広がってきたりせず、緩やかな黄緑化に留まっています。
特に太ももあたりは以前とほとんど変わりません。
全体的に黄色が侵食して黄緑にならないところを見るに、局所的に黄色が上がってこない部類もあるようです。
体色:日によっては黄緑、一部のお腹周りは黄緑
体重:32.5g
給餌:直径10mmの練り餌を3日に1回
6ヶ月目:黄色の部分がはっきり見られるようになる

お迎えから6ヶ月が経過しました。
写真の明度を下げると青色に近く、明るくすると黄緑が目立つようですが、実際は3ヶ月目と変わらない色合いです。
一部では手足の黄色部分がよりはっきり確認できるようになり、体が大きくなるにつれお腹周りの黄色い体色は広がり始めています。
体重は3ヶ月前と比べて2倍以上となり、排泄のサイクルが遅くなった分、餌のサイクルも延びるので、メンテナンスは少しだけ楽になります。
ただし、ウールマットで飼育している場合は適度な頻度で水換えを続ける必要があるため、体感的にはあんまりメンテナンス工数は変わっていないイメージです。
体色:お腹周りは黄緑、全体はコバルトブルーと黄緑の中間
体重:75.1g
給餌:直径15mmの練り餌を7日に1回
12ヶ月目:背中は青緑、お腹は黄緑で安定化

お迎えから1年が経過しました。
体色は部屋の明かりで青緑っぽく見えるぐらいです。
お腹周りは黄緑で固定され、正面から見たら青みの強いペパーミントのように見えます。
性別がオスなので鳴くのに使われる鳴嚢(めいのう)があるのですが、この子は非常に発達しており、普段鳴かない時は皮がダルンダルンになっています。
体重は大台の100gを超えてきました。
個体によりますが最終的には体重が400gを超えることもあるようなので、寿命から逆算すると、ここからは年間30〜40gずつ増える感じでしょうか。
下記に餌の量を記載しましたが、動画コメントを頂いた感じだとまだ餌の量が多いようなので、最近はもう少し減らすように気をつけています。
最後にお別れする時までの目標値としては250〜300gの間を狙っていきたいです。
体色:青緑、太ももあたりはコバルトブルー、お腹周りは黄緑
体重:116.8g
給餌:カレースプーンすり切り1/2杯分を1週間以上あけて1回
(排泄するのを待ってから与える)
まとめ
といった感じで、今回はNUANCEさんからお迎えしたクランウェルツノガエルのスカイブルーについて、飼育環境と1年間の観察結果をまとめました。
- スカイブルーはNUCANCEさんの創出した青いツノガエル
- 飼育環境は20×30cmのケースにウールマットを敷く
- 1年間経過しても青色は残る(一部お腹周りは黄緑になる)
今後の成長記録はTwitterやYouTube動画に順次アップしていく予定なので、気になる人はフォロー&チャンネル登録よろしくお願いします。