0dNpelAtERxMJ3DOyRO6abeykcvgf9SZIyHhiawd5Ks 【ミルワーム飼育】最速で成長する餌を検証してみました【その3】|ささき家の休日
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【ミルワーム飼育】最速で成長する餌を検証してみました【その3】

ささき

今回は、爬虫類の食いつきの良さと飼育の簡単さから非常に優秀な活き餌であるミルワームについて、

ミルワームの餌って、なんとなく購入した時についていたふすまを使い続けているけど、これは成長に必要なのかしら・・・?

これまでふすまをミルワームの床材に使ってきたけど、近所のスーパーに売っていないからコスパが悪い!何か別の餌で代用できないかなぁ?

といった方向けに、実際にふすまとそれ以外の餌を使って、各1種類の餌を1ヶ月与え続けたらミルワームの成長速度に差が生まれるのか検証してみました。

本記事から読み始めて頂いてもわかるように書いたつもりですが、前回の検証結果をまだ見ていないよっていう方は、是非この記事を読んだ後にでもチラ見してみてくださいね。

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【ミルワーム飼育】最速で成長する餌を検証してみました【その2】
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今回はミルワーム飼育ではよく見るパン粉を使って意外な結果が出たよ!

 

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宣伝:本記事は動画でも見ることができます

ミルワームが爆速で成長する餌を検証してみました #3【大人の自由研究】(https://youtu.be/J0SVw5-1j-4
ミルワームが爆速で成長する餌を検証してみました #3.5【大人の自由研究】(https://youtu.be/0Ux-eYdEac4

餌を粒のまま与えた場合の検証と、細かく砕いて与えた場合の2本の動画を公開しているよ。

この記事では細かく砕いて与えた結果で書いているから、気になる人は2本とも比較してみてね。

 

そもそもミルワームとは?どうやって飼育するの?

ミルワームの正式名称はチャイロコメノゴミムシダマシというヨーロッパ由来とされている昆虫です。

海外では穀物を食べる食品害虫として扱われていたりするようですが、国内では主に養殖で繁殖しているのみで、野生下での繁殖は確認されていないようです。

基本的に雑食性で、穀物以外にも野菜や肉など何でも食べます。

飼育方法も比較的簡単なので、もし飼育してみたい人はミルワームの基本的な飼育方法の記事も覗いて見てください。

 

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【初心者向け】ミルワームを効率よく繁殖・ストックする飼育方法
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実験条件:餌以外はほぼ同じ条件になるように調整

ミルワームの成長には温度条件が大きく影響するので、餌以外の条件はなるべく同じにしています。

実験条件
  • 実験期間:2022.04.10 〜 2022.05.07
  • 容器温度:25℃前後(24時間エアコン管理)
  • サンプル:体長7〜10mmの幼体を30匹 × 4(合計120匹)
  • 容器寸法:90mm × 110mmのプラスチック容器

その他、水分補給のために全ての容器に昆虫ゼリーを補給しています。

過去の検証と比べて容器のサイズがちょっと変わっているけど、極端に狭くなければほぼ影響はないと思うよ。

 

実験内容:使用するのはふすま / ラビットフード / パン粉 / モルモットフード

検証初日の様子(左からふすま、ラビットフード、パン粉、モルモットフードのみ)

今回もふすまとその他3種類の餌を用意して比較してみました。

実験に使う餌の種類
  • ふすま
  • ラビットフード(ウサギの餌)
  • パン粉
  • モルモットフード

 

ふすま

ふすまは小麦の表皮の部分のことで、非常に栄養価が高く、ちょっと敷居のお高い食料品店だとブランという名前で販売されています。

ケロッグなどのシリアルや、ふすまパンの原料として使われ、腸にも良くてダイエット効果があるとして、定期的に健康番組で特集されていますね。

ただ、スーパーなどでの入手性が悪く、私はもっぱら通販で購入しているのでコスパが悪いです。

 

ラビットフード

DCMグループの激安ラビットフード

ラビットフードはアルファルファとチモシーなどの植物をペレット状にしたものです。

ヘルシーかと思いきや普通に脂肪分も含むので、ウサギに与える場合、食べさせすぎには注意が必要です。

このまま与えてもミルワームなら普通に噛み砕けますが、今回はすり鉢で細かく砕いて与えます。

あいにくウサギは飼っていないので、格安で売っていたホームセンターのプライベートブランド品を購入しました。

 

パン粉

スーパーで100円ぐらいで売っているパン粉

パン粉はふすまと同じく小麦が原材料です。

大きく違う点としては、一度パンに加工したものから作られているので、小麦以外に食塩などが色々添加されています

スーパーならどこでも売っているぐらい入手性が良くて安いので、ミルワーム飼育者の中にはパン粉をメインにして育てている人もいるようですね。

 

モルモットフード

モルモットフードはふすまとウサギの餌の中間のようなものです。

原材料にウサギ餌にも入っているアルファルファと小麦ふすまの両方が入っていますが、栄養成分としてはほぼウサギの餌に近いです。

こちらもすり鉢で細かくすり潰してから与えます。

 

実験結果:今回も1番成長速度が早い餌は”ふすま”だった

実験を始めてから1ヶ月後の成長結果は以下の通りです。

ふすまで育てたミルワーム
ウサギの餌で育てたミルワーム。ふすまよりやや小ぶり
パン粉で育てたミルワーム。全体的に成長が遅い
モルモットフードで育てたミルワーム。ウサギ餌より小ぶり

写真をパッと見た感じふすまとウサギの餌が同じぐらいの大きさ、他は明らかに小さいサイズでした。

ウサギの餌で育てた中でも大きめの子はふすまで育てた子たちと遜色ない大きさです。
ただ、小ぶりな子もちらほらいて、30匹平均で見るとふすまよりやや小ぶりな印象をうけます。

パン粉で育てたミルワームは明らかに小さいです。パン粉の種類がダメなのか、栄養不足なのかはわかりませんが、パン粉を主食にして育てるのは厳しそうです。

モルモットフードはラビットフードとパン粉の中間ぐらいの大きさです。
成分的にラビットフードと似たようなものですが、結構差がつきました。

ということで今回の実験では、ウサギの餌に少し差をつけて、ふすまが優勝という結果になりました。

成長が早い餌の順位
  1. ふすま
  2. ウサギの餌
  3. モルモットフード
  4. パン粉

ミルワーム飼育でよく使われているパン粉が最下位っていうのは意外だったね。
もしかしたらパン粉の種類によって成長速度に差があるのかも?

 

【まとめ】パン粉で育てるのが正解とも限らない

検証最終日の様子(左からふすま、ウサギの餌、パン粉、モルモットフード)

といった感じで、今回はミルワームを4種類の餌で育てる実験をしてみた結果をまとめてみました。

本記事のまとめ
  • ふすまは栄養価が高く、ミルワームの餌として有名。でも入手性が悪い
  • 比較的入手しやすい3種類の餌で成長速度に影響が出るのか確認したところ、やっぱりふすまを与えた時の成長速度が一番早い
  • ウサギの餌はやや成長にムラがある。でもふすまぐらい早く大きく育つかも。
  • パン粉だけではほとんど育たなかった

今回の実験でも色々と新しい発見がありましたが、普通の飼育環境では1種類の餌だけを与えて育てるといったことはないので、あくまで参考情報です。

パン粉を使用することに関しても他の人の飼育事例があり、また今回の飼育方法がかなり特殊なので、パン粉飼育自体を否定する根拠にはなりません。

原因がよく分からないというのが正直なところなので、誰かわかる方がいらっしゃればコメントなどで教えて頂けると嬉しいです。

今回紹介した他にも試して欲しい餌があれば、是非ブログやYouTubeのコメント欄とかでリクエストしてみてね!

 

 

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ABOUT ME
ささき
生き物用の設備を作って楽しんでるサラリーマンです。最近の推しはカラカネトカゲ。
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